罰は受けるハッピーエンドをお願い

台風が過ぎ去って、今日はいい天気で気持ちがよかった。

凄まじい台風の中、ああやっぱり一人は嫌だなあと思い、ごうごうと風が唸る中で街コンと婚活パーティを予約した。

 

今朝起きてみると街コンは中止のメールが届いた。仕方がないと気持ちを切り替え、婚活パーティに先ほど参加してきた。

婚活パーティ(街コンを含めて)に参加するのは何回目だろうかと先ほど数えてみた。9回目だった~。お疲れ自分。次回で2桁やんけ。よう頑張ってるな。

 

前回の街コンでは消防士とお医者さんと知り合い、二人にラインするもお医者さんは既読スルー。消防士は返事は返してくれたけど、ご飯に誘ったら返事が来なくなった。

しかし、昨日の夜消防士からラインの返事があった。「ごめんなさい。今仕事でバタバタしていて、、、。落ち着いたら連絡します。」とのこと。

脈なしです。どうもありがとうございました。

 

暴風雨の音を聞きながら、既読をつけずスワイプして消防士とのトークを非表示にした。

そしてしみじみ思った。ああ、執着を捨てようと。台風のときに心配してくれない男子なんてもう完全に脈なしだと思った。

今まで片思いしかしたことがなかった。相手のことがめちゃくちゃ好きで、会ってないときも考えて自分の中で完結している恋しか知らなかった。

だけどこの歳になって、なんで自分を好きになってくれない男に執着しないといけないんだろうと思った。いつも好きになったら私の方ばかりアプローチしていて、相手からは何もないことが大半だった。だけど冷静に考えたら、誰かに好かれたらアプローチしてもらえるんだよなと思った。追われたことがないから全く気付かなかった。普通好きになったら男の人は追ってくるものだよなとそこで初めて気づくなんて、私今まで本当に恋愛してきていない、、、。

もう振り向いてくれない人のことなんか速攻スワイプしていこうと思った。私のことをいいなと思ってアプローチしてくれる人を大切にしようと思った。私に目もくれない人に執着している間は私のことを愛してくれる男の人との出会いを自分からドブに捨てているようなものだ。もういい加減、不幸体質捨てようぜ。片思いなんてまっぴらごめんだ。恋愛を始めてみたいのです。

 

話が逸れた。そう、今日の婚活パーティについて書いていきます。

今まで婚活パーティの選び方として同年代の年齢だったり、公務員限定のものを選んでいたけど、今回の婚活パーティのテーマは、、、

 

 

「コーヒーの香り読書の時間」◆趣味・共通話題で始まる素敵な恋

 

 

男性の参加条件:27~37歳位(大卒 or 大手企業勤務 or 年収350万以上 or 1人参加)

女性の参加条件:25~35歳位(独身社会人の方)

 

クーポンを利用したので無料で参加させて頂きました。ありがとうございます。今回の婚活パーティが一番話していて楽しかった!婚活パーティは表面的な話だけで終わって、気疲れすることが大半だったんだけど、話していて共通の話題があるから相手の話を興味深く聞くことができた。

好きな本の話なんてできる友だちはいないし、本について語ったことはなかった。相手の話を聞くのも楽しかった。

 

今回参加した中で、すごく気になる人が2人いた。1人は優しげくんともうひとりはおっとりさんだ。(どうなんだこのネーミングセンス)

 

優しげくんはなんか喋り方が優しくて、話しやすかった。だけど、なんか途中私がやさしげくんを褒めたら嫌な笑い方(引きつったような笑い方、なんか見下すような笑い方)をしてあれ、この人見た目は優しいけど、本当は優しくないかもななんてちらりと思った。

 

次に気になったのは、おっとりさん。岩のように落ち着いている。安心感があった。小説を書いていると聞いて、純粋に読んでみたいと思ったし「読んでみたいです」と言ったら照れていてかわいい人だなと年上の人だったけど、そう思った。

趣味はサイクリング、小説執筆。私の趣味の欄に「読書」と書いてあるのをみて話を振ってくれた。話も盛り上がって楽しかった。

フリータイムのとき、ああどうしようかなと思っている間に飲み物を持ってきてくれて一緒に話しましょうと言ってくれた。意外と行動派なんですねと思った。嬉しかった。次に繋げたかったので、私の連絡先をその場渡すとおっとりさんも連絡先を教えてくれた。

その次に優しげさんが話しましょうと来てくれたので話した。昨日本怖を見た話をしたけど、優しげさんはホラーがあまり好きじゃない感じ。ホラーあんまり好きじゃないですかと聞くと、いえ好きですよと嘘をついていてかわいいなあと思った。「ウソだ~、ほんとはすきじゃないですよね」と言うと「バレました?」と言っていて、私からの好感が欲しいから合わせてきた優しげさんがかわいく見えました。

 

 

結果シートに記入するとき、カードを回収しに来た司会のおねえさんを待たせるくらい悩んだんだけど 第一希望に優しげさん、第二希望におっとりさんを選んだ。

 

そして結果発表。優しげさんとカップリング成功。いえーいと思ったんだけど、会場を出ても優しげさんの姿がない。あー、カップリングをしても姿を消すパターンか。これめっちゃ嫌なんだけどーと思ったら、おっとりさんが私を待っていてくれた。

 

ああ、おっとりさん、君を第一希望にできずすまんと思い、謝罪した。でも「いいんですよ」と言ってくれたおっとりさんよ、ありがとう。そしてカップリングしていないおっとりさんとなぜかライン交換。この後よかったらご飯行きませんか?と誘われ、予定もないしいいやんと思い、ご飯を食べに行きました。肉バル酒場だったけど、なんか料理はおしゃれすぎて美味しくはなかったぜ、、。複雑な味がした。でもノンアルのゆずエール?とカシスオレンジは美味しかった。私は優柔不断でメニューを決めるのに時間がかかるんだけど、おっとりさんはスパっと手馴れた感じで店員さんに注文していて大人だなあと思った。

話の内容は主に本とかドラマの話。まるで女子の友だちとしゃべっているみたいに気兼ねなく話した。私が東野圭吾が好きと話したからおっとりさんは「百夜行を積ん読しているんですよ」と話して、「それなら映画から見たほうがいいかもしれませんね、ほんとに切なくていいですよ。」と話した。

それから「一番好きな作家は誰ですか?」と聞かれて「恩田陸です。」と話した。

婚活でこんな話をしたことはなかった。私は中学生の頃に初めて恩田陸の「麦の海に沈む果実」を読んで衝撃を受けた。それから著書を全部読んだ。幸福な読書体験ができたのは恩田陸さんのおかげだ。でも人に話したことはなかった。多感な思春期に恩田陸を読んだことは私の財産ではあるけれど、個人的なものだった。好きな本を人に話すには自分の内面を覗き見られるような恥ずかしさがあった。その一方で自分が一番大事にしてきた好きなものを語れる爽快さがあり、そんな体験は初めてだった。おっとりさんは私の好きな本をメモして、今度読んでみますと言ってくれた。もしおっとりさんの趣味じゃなかったらどうしようかと思ったけど、そんなことを思ったら恩田陸さんに失礼だよなと思い、考えを改めた。

また、おっとりさんは20代までは小説家になることを本気で夢見ていたそうで、今でも趣味で小説を書いていると聞き、どんな内容を書いているのか聞いた。話を聞くのは楽しかったし、実際に読んでみたいなあと思った。

それから漫画の話になり、東村アキコさんがすきということで「東京タラレバ娘」「海月姫」「かくかくしかじか」について熱く語り、最近のドラマでハマった「凪のお暇」の好きなところを片っ端から話した。おっとりさんは「東野・岡村の旅猿」が好きらしく、旅の番組が好きらしい。「水曜どうでしょう」もお好きそうだったからおすすめした。

温泉が好きなのも一緒だった。温泉施設と映画館が一緒に併設されている施設があるんだけど、温泉好きなおっとりさんは、温泉入って映画を観たいからその施設の近くのマンションに引っ越したらしい。なんてうらやましい、、。わたしも一人暮らしするならそういう考えで好きな場所があるところに住んでみたいなあと思った。そして初対面にも関わらず、おっとりさんとお付き合いがもしできたら楽しそうな休日だなあと心の隅っこでそんなことを想像した。無理なく落ち着いて一緒にいられそうだし、私が好きなことを好きなように喋っても、うんうんと笑って聞いてくれるおっとりさん、いいなあと思った。

 

帰り際、「今度サイクリングに行きませんか。」とお誘いをいただけたので「社交辞令でなく、本当に行ってみたいです。ぜひよろしくお願いします。」と言って別れた。

帰宅後すぐにラインも来た。

 

あー今日楽しかった。好きなことをいっぱい喋って、満足満足。

綺麗に着飾って満月の中、椎名林檎の「公然の秘密」を聴きながら電車に揺られるのはわくわくした。

よし、風呂入って寝よう。

【今日の学び】

・婚活パーティを選ぶ上でテーマは重要。

・相手からアプローチされたらそれに乗っかる。全然なびかない相手をずっと好きでいるより、好意を抱いてくれた相手と向き合うほうが大事。

・防衛本能を捨てて、どんどん挑戦していこう。それによって傷ついても拒否反応を示さない。プライドとか捨てる。行動をやめるな。

・大嫌いなものを無理やり体に良いからと言って食べるより、好きだから、わくわくするからケーキを食べるみたいに、「婚活」じゃなくて「好きな人を見つける」ための活動をしよう。

真面目に婚活したって意味がない。楽しんで活動するぞ。

 

あー書きたいこと全部書いた。すっきり。ありがとうございました。